心の健康 五条
日常生活を
愚直に送る
「生きる意味」に答えを出そうと悩み、自身を託すに足る道を希求したところで、理想像ばかりが膨れ上がり、ますます等身大の自身が陳腐に映り、「生きる意欲」を失ってしまうのがおちでしょう。「生きる意味」を探求した結果、「生きる意欲」を失ってしまったら、本末転倒です。
現実の等身大の自身こそ、困った時に立ち返る“原点”です。心強い“味方”です。
「世の中は食うて稼いで寝て起きて さてそのあとは死ぬるばかりぞ」(一休)
一休語録になぞらえば、愚直に生活してこそ、です。次のように換言できるでしょうか。
寝て起きて、食べ排泄して、入浴し、人とつながり、働き、遊ぶ。
あとは「おまけ」で、“自己実現”(壱)。
自己実現ですら、人とつながり、互いにかけがえのない役割を演じ合う中で、いつのまにか立ち現れるものでしょう。のっけから、探して得るような代物ではありません。
付加価値という「おまけ」に、目がくらみやすい浮世です。
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