精神医学において、常に基本的な問題を投げかけてきた疾患です。未だに分類が明確ではありませんが、脳神経学、精神薬理学的には、解明が進みつつあります。
統合失調症を見極めるには、精神病理学の知見は必須で、また、他の精神疾患、例えば、妄想性障害(パラノイア)、非定型精神障害(統合失調感情障害)とその急性症状、妄想・錯乱を呈した双極性感情障害、解離性障害、自閉スペクトラム症(広汎性発達障害)、中毒精神障害、器質性精神障害、前頭側頭葉変性症、ハンチントン病などにも通暁していないと、容易に誤診の憂き目に遭い、患者様に多大な不利益を与えてしまいかねません。
その点に関しては、過去に『YomiDr』に執筆させていただきました。
以下は、YomiDrのサイトに移行します。
●統合失調症? 幻聴の不安、切迫して訴える女性(前編)
●統合失調症? 幻聴の不安、切迫して訴える女性(後編)
●特異な言動の女性、統合失調症との診断に行き詰まり…(前編)
●特異な言動の女性、統合失調症との診断に行き詰まり…(後編)
●2つの妄想…パラノイアと統合失調症(上)
●2つの妄想…パラノイアと統合失調症(下)
統合失調症は薬物療法にもよく反応し、かつてのように、「予後の悪い疾患」と一律に断じられることはなくなりました。
WHOのfact sheetsにも、“A range of effective care options for people with schizophrenia exist and at least one in three people with schizophrenia will be able to fully recover.”(統合失調症患者にはさまざまな効果的な治療オプションがあり、少なくとも統合失調症患者の 3 人に 1 人は完全に回復することができる。)と記されています。
ICD-10に準拠して、これまでに大学や専門学校で使用してきた講義録を、PDFにして掲載しました。ICD-11まで言及しておりますが、少々古さも否めません。しかし、本質的には大きな変化はありません。少しずつ刷新していきます。お役に立てますでしょうか――。
PDF【統合失調症】
あわせて、K. Conrad先生著『分裂病のはじまり』を図式化したPDFをご用意しました。こちらのページ統合失調症をご参照ください。
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