心の健康 六条
「いま、ここ」を
基準にすえる

Y. Suzuki with AI
未来に備えようと躍起になれば、不安に駆られ、過去を顧み過ぎれば、昨非の深みにはまって、後悔に暮れてしまいましょう。
「他者の基準」にむしばまれた理想像に圧倒され、等身大の「いま」の自身に心もとなさを覚えずにいられず、“一発逆転”を夢想したり、待ち受ける“張り子の虎”にいたずらにおののいたりする。また、理想をかなえられなかったと、過去をあげつらう――。「いま」を見失った先は、自ら放った不安と後悔が錯綜する、虚構の迷宮でした。
労を厭いながら、理想を一発逆転で成就できると思い込む、稚気に満ちた虚勢や、自ら膨らませていたに過ぎない“張りぼて”に、そうとも知らずにおののいていた滑稽。過ちを悔いたかにみせて、実のところ、今負えるはずの責から目をそらしていた狡猾に、我に返って気づき、苦笑できたら、しめたものです。
ありのままの「いま、ここ」こそが、迷宮の出口です。
「いま、ここ」を実感する手始めに、妻や夫、子、親や兄弟姉妹、そこここの仲間たちに、駆け寄って声をかけ、先手で笑顔を誘ってみてはいかがでしょう。
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